2013年12月3日火曜日

大豆の脱穀

晩秋の雲ひとつない秋晴れの陽の下、
この日曜日にメンバーの皆さんと
4代目の大豆の脱穀を行いました。


3週間ほと天日干しした大豆を、竹の棒で叩きながら、実を取り出す作業です。










何故か楽しく、
他愛のない話しで盛り上がりつつ、
朝からお昼を食べのも忘れて作業に没頭しました。









4年前に初めてこの畑にタネを蒔いた時は、芽を出し、枝を伸ばした姿はヒョロヒョロで、夏の乾季を乗り越え、台風の嵐にもまれ、葉は殆どが虫に食べられて、無事に収穫まで至るのは奇跡としか言えない状況でした。


収穫した数少ない大豆のタネを残し、2年目、3年目と種採りを継続し、今では、何があっても大丈夫と思えるほど、幹は太く、殆ど虫も付かず、立派な実をつけるようになりました。私たちは、この大豆を「せた農自然大豆」と名付けました。
この大豆の一粒一粒は私たちの宝物です。

この一粒の大豆のタネから生まれる生命に
いつも私たちは勇気と元気をもらっています。

今年も、この畑で育った大豆を使って味噌作りをしました。
多くの人の手の温もりを通して美味しいお味噌になります。
今年は60kgのお味噌が出来ました。

この味噌は、地下の土蔵に保管し、真夏でも30度を超えることのない
環境でじっくりと熟成します。
これがまっこと旨い味噌に仕上がって、
『せた農土蔵味噌』と名付けました。

是非、分けて欲しいというお声も頂いているので、
何とか増やしたいと考えています。
せた農の畑だけでは、メンバーに配布するのがやっとです。
漸く、せた農の拡張の時期に来ているのかとも感じています。

この4代目のタネさんと来年は飛躍したいなーと
今から夢を抱いています。

ゴンジ







2013年11月29日金曜日

『自然農』、それは自己発見の場!

シェア奥沢で、「自然農的生き方」と題してお話しする機会をいただきました。
https://www.facebook.com/shareokusawa

シェア奥沢での講演内容がYouTubeにアップされましたのでご覧ください。
http://youtu.be/0z1F979TuDM

今回は、何故に自然農に取り組んでいるのか、何故、これを広めたいのかについて、お話しさせていただきました。奥沢に住む皆さまのハートがビンビン響いてきて、心と心が結ばれる思いがしました。


どんなに無理をしても自然は言うことを聞いてくれるとは限らない。
自分勝手は許されない。
そんな自然を相手にする自然農。
嘘偽りのない世界を体感する場でもある。


自然農を始めて、早5年。
短いとも長いとも言えるが、
本気で取り組んだ5年とも言える。
そんな中で掴んだ手応え。

今回、シェア奥沢の主、堀内先生のご好意で
自然農講演が実現し、これまでの想いを
発表する機会を頂きました。


今年の5月にシンガポールのNAC(ナショナル・アチーバーズ・コングレス;世界で一番成功した人20人から体験談を聞く会)に参加し、
そこで、リチャード・ブランソン氏(ヴァージン・エアラインの生みの親)
の言葉を聴いて、その夜にホテルの一室で頭を丸めました。
私から迷いが消えた一瞬でもありました。

ブランソン氏への次の問いかけに、
「これからのあなたの人生で、一番やりたいことは何ですか?」
彼の答えは、
「アフリカの飢餓問題をなくしたい。」という回答。
「エーっ!? 何でそれなの?」と思いました。
続けて、
「これはいくらお金を寄付するとか、食料援助をして直るという問題ではありません。
彼らは、昔は自分でタネを蒔き、収穫し、飢えるなどということはありませんでした。
その手段を我々が奪い、食料をお金がなくては買えない世界にしてしまったのです。
これはアフリカだけの問題ではなく、実は我々自身の問題でもあるのです。」
何と深い思考をする人だと思いました。

いままで、食料の自給自足を単に身の回りの問題、地域指向の問題と捉えていたのが、
世界全体の問題でもあるのだと気付かされた一瞬でもありました。



自分の食料は自分で何とかするとの覚悟を持つこと。
自立の前提ですね。
人に強要することではなくて、当たり前の行為として
『自給自足』を目指すこと。

当然、これは一人では出来ません。
多くの人の共感があって、共生の精神が生まれないと出来ません。

何でこれが出来ないのか????
そんな思いをずーっと抱きつつあった時に、
今回の講演のお話を頂きました。

一番大切なこと。
それは自分を大切にすることです。
それなくして、何も始まらない訳ですが、
自分を大切に出来ない世の中になっていることに
皆さん、気がついていない。

自分を大切に出来ないなんて、そんなことがあるのか?
それがあるのですね。

自然農に取り組むことは、自分を大切にすることでもあるのです。
それは、自然を大切にすることなしに、
自分を大切に出来ないことに気付かされるからです。

自分を大切にするとは一体どういうことなのか?
皆さん、一緒に考えてみませんか。



ゴンジ

2013年9月16日月曜日

台風の後

せたがや自然農園、いつも気になる台風の後。

毎度、台風の後は畑の野菜達は大丈夫だろうか気になって足を運ぶ。
今回は、雨台風と言われていたが、風もまた凄かった。

自転車で駆けつけると先ず目に入ったのは、今年で4年目の陸稲。
大丈夫だった! 
風に倒されることもなく、元気に穂を付けている!
よーし、これで行けるぞ!











自然大豆!
今年で四代目の大豆。
さすがに倒れることはありません!!

大豆の畝間に雨水が溜まっている。
普段は直ぐに引くのだが、、、。














実も段々と大きくなって、収穫祭を待っている!


元気にヒョウタンも実をならしている!
よしよし!










先々週に移植したネギは、ちゃんと立ってるね!
今度の日曜日には、土寄せしますぜ!
待っててね!












中玉トマトの芯が折れてる!
実がタワワに成り過ぎたかな、、、。

このトマトもきっと立ち直って、
晩秋まで実をならしていることでしょう。






 落花生は、
何事もなかったようにシャンとしている!

この落花生も四代目。
半端ではないですよ。

塀沿いに実をつけるホップ。
青々とたくましい!
今年で3年目。

そろそろ収穫時かな!?
いつかは、大麦と合わせて自家製ビールを作ります!





春に蒔いた粘土団子から生まれたオクラ、倒れてる!!!

大丈夫、立ち上がるって!
見守っているよ!
ガンバレ!!!





<<ゴンジ記>>










2013年8月31日土曜日

竹内孝功さんの畑講座の成果!

今春(4/29)、自然菜園コンサルタント竹内孝功氏に自然農講座で
はるばる安曇野から我らがせた農の畑までお越し頂きました。
あれから、早、半年が過ぎようとしています。

竹内さんからの学びの後で、
畑での実践を通して、気づくことが沢山ありました。
今まで出来なかったトマトやナス、カボチャにマクワウリ、
一つ一つが実となり肉となって結実し、
畑に歓喜が生まれました。

 葉っぱをかき分けて見ると、
ミニカボチャがひょっこり顔を
出す。

毎週、美味しい実を付けています。













<陸稲の中に混植したマクワウリ>


初収穫のマクワウリ。
メロンのように甘く、歓喜の声!
皮まで食べてしまいました!

小さな小さな極ミニトマト!
これも毎週の収穫で楽しんでいます。
















2013年8月30日金曜日

自然農講座

せたがや自然農実践倶楽部では2/24に行われた竹内孝功さん(自給自足Life代表)による『東京で自然農をはじめよう!』講演会に続いて、農園でも実演講座を行っています。
 4/29に行われた『春の種播き講座』では何も施さないでいた場所を一度だけ畝たてを行い、その後は周囲の刈った草と米ぬか(場合によっては油かすも併用)を使って補いをしています。
実演中の竹内孝功さん
自然農は野菜を育てるだけではなく、土と草とそこに住む虫や微生物との共存関係をより良くすることで育つものだと感じました。

目に見える地上に生える野菜や雑草だけでなく、目に見えない地中の根や微生物を想像しながら畑の中の生態系をデザインしていくようなものなのでしょう。

レタスとキャベツを一緒に植えることで虫除けになるコンパニオンプランツ
この竹内孝功さんによる実技講座は年3回行われます。

2013年4月10日水曜日

『東京で自然農をはじめよう!』講演会大盛況でした


2月24日に行われた『東京で自然農をはじめよう!』講演会は多くの方に集まっていただき大盛況で終わる事ができました。
ありがとうございます。

今年には私たち、せたがや自然農実践倶楽部の井山ゴンジ農園長による代々400年、17代目の農家として自然農を行うと決めた経緯をお話しいただきました。


また、私たちの農園で採れた無農薬無肥料の大豆を講演会に参加された皆さんにお配りし、これが自然農を始めるきっかけとして大きく育つことを話されました。


続いて、今回の『東京で自然農をはじめよう!』の柱となる自然菜園コーディネーターである竹内孝功さんの講演が行われました。
長野・安曇野で自然農を中心に講座を行っていらっしゃいます。



そもそも自然農とは何か?有機栽培とはどう違うのかを判りやすく解説していただきました。
楽しい語りにはあちらこちらから笑い声もおきるぐらいに楽しい講演となりました。
会場は70人以上方が集まりました。

これらの講演会のビデオがあります。是非ご覧下さい!



竹内孝功さんのホームページ自給自足Life


2013年2月13日水曜日

お味噌を作りました

せた農として記念すべき日がやってまいりました。

畑で取れた大豆を使ってお味噌を仕込める日が来るとは、喜びもひとしおです。

各自持ち帰って自宅で煮た大豆を温めなおして

つぶして

麹と塩をよーく混ぜて

つぶした大豆を加えて

よーくよーく混ぜ合わせます

味噌タワーの完成。

2キロずつのかたまりにして、各自の容器に詰めます。
周りに塩をしてラップしてお持ち帰り。


秋にはおいしいお味噌ができているはずです。楽しみ楽しみ。



2013年1月29日火曜日

2月24日開催!東京で自然農をはじめよう 竹内孝功さん講演会

講演会のご案内です。
2013年2月24日日曜日に、竹内孝功さんの講演会があります。

東京で自然農をはじめよう
耕さず草を生やして共育ち 
自然菜園コンサルタント 竹内さん学ぶ自然農


お申し込みはこちらから。





2013年1月19日土曜日

雪のあと

1月14日の雪のあと、
18日に畑に行ってくださったこっぽりゃさんとジュンさんの
写真が面白かったので紹介します。


1月18日。空は真っ青ですが寒い日でした。

畑の入り口から。
手前のA-1の畝は大豆を刈り取って植物がほぼ生えていない状態。
残雪が多いです。
奥は会員の個人畝。冬も何かしら育っています。雪がちょっと解けてますね。 

陸稲をやっていた畝。草がほとんど無かったので雪が解けていないのか?

 ハーブガーデン。バラやミントの足元は雪が解けています。

番外編:
共有フォトの中で一番人気。
誰の足跡でしょうか。矢印?飛行機?



2013年1月14日月曜日

今年も始まりました。せたがや自然農

2013年1月13日 せたがや自然農の畑開きが行われました。
近くの氷川神社にて豊作の祈願を
巳年という事でもありますが、私たち”せたがや自然農実践倶楽部”も成長の為の脱皮の時。
新たにメンバーに加わった方と共に次のステップに向かいたいものです。

お神酒、塩、そして私たちが収穫したお米


2013年1月9日水曜日

2013年今年もよろしくお願いします

2013年1月8日

昨年秋の収穫祭・感謝祭、大勢の皆さまのご来園でとても楽しい一日となりました。
ご参加いただきました皆様本当にありがとうございました。

自然農4年目の昨年は学びの多い年になりました。
今年はさらに自然を観察し寄りそっていきたいと思っています。
精進の年、巳年、今年もどうぞよろしくお願いします。

新年早々、脱穀した黒大豆です。
ジュンさん、カズさん、カヨサン、コッポリャサン、お疲れ様でした。
(ジュンさんの写真をお借りしました。ありがとうございます)